昨日は前夜祭、今日が本番です。
前夜祭では本番で燃やす傘がライトアップされ、紙袋で作った灯篭が並べられ、かなり幻想的な雰囲気が広がっていました。






そして本番!

鹿児島独自の剣法である「さつま自顕流」の奉納があったり、剣士の格好をした方の踊り?があったりとムードを盛り上げ、日が落ちた8時過ぎに点火されました。











ところで、この曽我どんの傘焼きというのは本当に昔からあった鹿児島の年中行事なんです。(見るのは初めてだったんですが・・・汗)
時は鎌倉時代、幼い頃、工藤祐経によって父親を奪われた曽我兄弟が父親のあだ討ちを誓い、十数年の後、見事あだ討ちを果たしました。そのあだ討ちをする際、傘をたいまつ代わりに燃やした故事にちなむ行事なんですね・・・
実は・・・この曽我どん・・・鹿児島の方ではないのだそうです。
実は富士の裾野の話らしいのですが、鹿児島では、その親の仇討ちという親を思う気持ち、親に対する忠義の心を教えるために、教材として鹿児島独自の教育制度である「郷中教育(ごじゅうきょういく)」の中に取り入れ、それが定着して傘焼きをするようになったそうです。
昔は和傘が各家庭で使われていたので、傘焼きをする前に「曽我兄弟の唄」を歌いながら各家庭を廻り、古い傘を集めて傘焼きをしていたそうです。
ただ、今は和傘を使っている家はないので、一時期廃れかけたそうなんですが、なんと岐阜県の和傘振興会の協力があって今日まで続いているそうです。
まあこういう郷土の文化というものは長く保存して欲しいですね~
でも、結構楽しかったよ~・・・暑かったけど(^^;

「曽我どん」とは曽我兄弟のことでしたか。
仰るとおり、曽我のあだ討ちと言えば富士のイメージだったのですが、それを忠義の教材として取り入れていたとは・・・なんだか、私の勝手なイメージですが「質実剛健」な薩摩隼人らしくて素敵ですね(^-^)
この話を聞いてなるほどなあと思ってしまいました。気骨のある薩摩隼人って気がしますよね(^^)
でも・・・今こういう一本芯の通った教育って・・・無くなった気がしますよね・・・残念だけど・・・(^^;